2012/12/09

いろんな人がいるので注意が必要


オースチンの空港で機内持ち込み荷物を扱う黒人のおじさんが小さくイエロー・モンキーと言うのが聞こえたことがありました。空港内で日本人数人で群れて歩いていたりすると、良い感じを持たない人もいるようです。
オースチンなどアメリカ南部では空港で働く人には黒人の方が多い感じがします。制服を着て管理する仕事は、プライドの持てる仕事であり、この地域では比較的めぐまれた職業なのかもしれません。
そんな彼らにとって、ネィティブインデアンのような東洋人にサービスすることにちょっと抵抗があるのかもしれません。

サンフランシスコで日本人の先輩と食事した時、隣の席で白髪の老夫婦が食事をしていました。
当時、英語もよくわからなかったのですが、連れの先輩が老人のだんなさんが「もう少し若かったら、あいつらをこの店に入れさせない」などと、かなりひどい意味のことを言っていると小声で聞かされました。
老夫婦にとってそのディナーは誕生日か結婚の記念日かはわかりませんが、二人にとって大切な日の記念に予約したお気に入りのレストランで食事を楽しんでいたのかもしれません。
その慎ましいハレの場所、東洋人が隣に座り、高価な料理を注文して、良いワインを飲んでいるのが堪らなかったのかも知れません。(たしかに、ここのプライムリブは最高でした。)

西海岸でも、こんな感じを持つ人もいるわけですから、中部、南部では仕事から離れ開放感が持てる場所であっても、周りの雰囲気、ささやきにも、ちょっと注意しておく必要があると思います。海外では貧富の差が日本とは比べられないほど大きいので、すごい誤解をされる恐れもあるわけです。
中国人が銀座の次郎に友人を連れて来たが、その友人が「私は生ものが食べられないから、火を通して欲しい」と依頼したのに拒否されたひどい店だったとブログにアップしたところ、連れて行ったお前が悪いとブログが炎上というニュースがありました。日本人なら行きたくとも行けない高級店と云う認識があり、そこに友達を招待できると聞くとちょとジェラシー半分、嫌な感じを持つのではないでしょうか?
サンフランシスコの老人も老妻の手前、一言言いたくなったのかもしれません。
もっと若かくて、もっとお酒が入っていれば、手が出るかもしれません。食べるだけでも周りはこちら側では、全く予期しない印象を持つ事もあると心の片隅に覚えておきましょう。

時々思い出すのがオースチンで車から見たシーンです。
テキサス州オースチンの住宅地は郊外のバートンクリークのように高級なもの、アップダウンのあるオークの木の多い、古い建物、割りと粗末な家並みが続くところ、もう動かせそうも無いトレーラハウス等、地域ごと様々です。
初秋の夕暮れ、オークの木立の間に見える古い平屋建ての朽ち落ちそうなテラスに白髪の黒人の老人がゆり椅子を出して、ゆっくりと揺らしているのが見えました。
テラスから、黄色い落ち葉を舞い上げる車の往来を一人でじっと見ていました。
10年前までは空港でポーターでもやっていたのでしょうか。



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